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かまぼことおせちで迎える、日本のお正月

2015.12.15

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新年明けましておめでとうございます、本年もどうぞ宜しく御願いいたします。
一年の始まりに新たな気持ちで頂くおせち料理は、いかがでしょうか。

おせち料理には、かまぼこが欠かせません。でもなぜ、おせち料理にはかまぼこが入っているのでしょうか?

今回、改めておせちと深い関係のあるかまぼこについてご紹介していきたいと思います。

鈴廣では2014年12月5,6,7日の3日間、様々な老舗の企業とタッグを組み"お正月の迎え方"をテーマにしたイベントを池袋WACCAキッチンスタジオで実施いたしました。12月6日に行われた、流祖430年の遠州流茶道と鈴廣かまぼこによる「日本のお正月講座〜おせち料理編〜」でのイベントの様子をお伝えしながら、新年の迎え方やかまぼこが欠かせないおせちについてご紹介していきます。

江戸時代初期の大名茶人で総合芸術家として有名な小堀遠州を流祖とする日本を代表する大名茶道である「遠州流茶道」のお家元の奥様。小堀貴美子さん、優子さんの母娘お二人を講師にお迎えし、お正月の迎え方とおせち料理について教えて頂きました。

元旦に長生きを願って頂くお屠蘇

始めに、お屠蘇について。元旦に一年の邪気を払い、長生きを願って頂くお屠蘇は、若い人の気を年長者に分けるという意味で、年少者から頂きます。遠州流茶道では、「よろこぶ」の意味をもつ結び昆布と、保存食であるために長寿を意味する、するめを頂いてからお屠蘇を頂きます。

お屠蘇は、日本酒とみりんの中の中に数種類の薬草を混ぜた「屠蘇散(とそさん)」を入れて1時間程度置いて作ります。イベントではみりん:お酒=1:1の割合でお作りしていますが、少しみりんを多くすると甘くて飲みやすい屠蘇になります。

おせちには、新年を祝う日の出の形のかまぼこを

次におせち料理について。おせち料理は、一年の実りをもたらして下さる年神様へのお供え物。おせちはお節とも書きますが、神様に感謝しお供え物を捧げ人と神様が一緒にご飯を頂く「節供」からきています。山の幸や海の幸をお重につめて、今年の感謝と来年の実りを祈願することから、おせちに入ってる具材には様々な意味が込められています。

◆かまぼこは、日の出の形に似ていることから新年の門出をお祝いする食材として、また、かまぼこの紅白の組み合わせは昔からおめでたい意味やハレを意味し赤は魔除け、白は清浄を表すと言われています。一本に魚を5〜6匹使用し、手間ひまをかけてつくるかまぼこは、まさに海の恵み。一年の始まりに年神様に海の幸であるかまぼこをお供えして、良い新年を迎えたいという気持ちが込められているのです。

◆伊達巻き:大事な絵や文書を巻いた巻物に似ていることから学問の象徴として

◆数の子:多産な鯡の卵であることから子孫繁栄を願って

◆黒豆:まめには丈夫や健康という意味があり、黒豆は「まめに働けますように」という家族の健康や長生きへの願い

◆栗きんとん:栗きんとん(栗金団)の金団とは金の塊という意味で、金運を願う縁起物。

◆田作り:田作りは、片口いわしの幼魚を干したものでごまめ(五万米)とも言います。小魚は田んぼの肥料として使っていたことや、田に蒔いたら稲がよく育ったという逸話から五穀豊穣を祈って、田作りという名前がつきました。

講座イベントでは、かまぼこ、伊達巻き、おなます、黒豆、数の子、田作り、くわい、梅人参といった具材を小堀貴美子さんによるレクチャーを受けながら、一つずつご自身で盛りつけて頂きました。奥から手前にだんだん低くなるように盛りつけると美しく仕上がるそうです。

使っているお箸は、新年の食事に用いる「祝い箸」。白木で両端が細く、真ん中が太い形をしています。両端が細くなっているのは、片方は自分用、片方を年神様がお使いになって一緒に食事をするという意味が込められているそうです。

かまぼこは、鈴廣かまぼこの超特選蒲鉾「古今」(ここん)を召し上がって頂きました。この古今は、生の魚5〜6匹を職人が1つ1つ卸して伝統的な製法で作ったかまぼこで、魚の美味しさや香り、喉ごしを楽しんで頂けます。実際に年始に行われる遠州流茶道お初釜のお席でも、この古今をお客様に召し上がって頂いています。

かまぼこはおいしい厚さの12mmで

講座イベントでは、かまぼこの美味しい切り方や保存のコツをご紹介しました。鈴廣かまぼこがお勧めしているかまぼこの美味しい厚さは12mm、魚の美味しさを弾力とともに味わうことができます。また、板自身が呼吸をし水分調整の役割も果たしているので冷蔵庫の保存も板にのせたままで行うことをお伝えしています。

紅白のものは左に白、右に赤

講座イベントの最後には、お抹茶。苦いお抹茶の前に、甘いお菓子を頂くとさらにお抹茶を美味しく感じるそうです。今回イベントでは、小田原の右京の紅白まんじゅうをお出ししました。かまぼこもおまんじゅうも、紅白のものを置く時は、右が紅、左が白と決まりがあります。「右紅左白」と覚えておくと便利です。

小堀優子さんによる美しいお点前を拝見しながら、参加された皆様には向かいの席に座っていらっしゃる方のために実際にご自分でお抹茶を点てて頂きました。お抹茶を入れお湯を入れて時計の1時から7時の方に茶せんを動かし、最後は「乙」の字を書くように茶せんを上げるとふんわりとした美味しいお抹茶ができるそうです。

皆様始めは少し緊張されている様子でしたが、「お先に頂きます」「大変結構です」と声を掛け合って、楽しくお茶を点てていらっしゃいました。お正月、お客様にお抹茶を立てておもてなしをしてみてはいかがでしょうか。

何気なく食べているおせち料理も、このように意味を知るともっと美味しく感じられますね。

今年はもっと良い一年になりますようにと願いを込めて、かまぼこを召し上がってみてください。

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