
丁寧に仕込んだ「手塩づくり」
「手塩づくり」魚に一枚ずつ丁寧に粗塩をすりこんでいきます。初めから終わりまで昔ながらの手法です。カラッとした仕上がりが特徴なので、金目鯛、ムロアジなどの大きい魚に向きます。
おいしい焼き方
上手な焼き方は、「川魚は皮から、海魚は身から」といわれるように、まず身から。 中火の遠火で焼き網を熱くしてから網にのせます。七分ほど火が通ったら裏返し、皮は軽くあぶる程度で焦がさないことが肝心です。 魚の身から油がじくじくと音を立てながら出てくるようになれば食べどきです。

最高級のおいしい干物をつくるために
自らの手で世話をすることを昔の人は「手塩にかける」と言い慣わしたものです。 「手塩づくり」の干物は、最近では塩水につけて均一に塩をしみこませる作り方が多くなっている中で、はじめから終わりまで、一枚一枚丁寧に手で塩をかけていきます。塩はもちろん選りすぐりの天日塩。採れたての魚の旨味を逃さないばかりでなく、含まれたミネラル成分が魚の風味を一層ふくよかなものにしてくれます。